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アドラー心理学に勇気を貰え!|『幸せになる勇気』読後感

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

あなたはいま、幸せですか?

いまの自分に満足していますか?
 
人は、同じ状況であっても、考え方一つで幸福にも不幸にもなり得ます。
あなたがもし現在不幸だと感じているならば、世界が、他人が変わるのを望むのではなく、自らの手でつかみとるしかありません。
 
あのミリオンセラー『嫌われる勇気』の続編、『幸せになる勇気』は、いま、幸せと感じられていないあなたに是非読んで欲しい一冊です。
きっと衝撃と前向きさをあなたに与えてくれるはずです。
 
文句なしにオススメの一冊、『幸せになる勇気』ご紹介します。
 

 

『幸せになる勇気』とは

前作『嫌われる勇気』は、アドラー心理学の存在を知り、アドラーの思想を概観するための、いわば「地図」のような一冊でした。
〔中略〕
他方、本書『幸せになる勇気』は、アドラーの思想を実践し、幸福なる生を歩んでいくための「コンパス」となる一冊です。
前作で提示した目標に向かって、どのように進んでいけばいいのかを示す、行動指針と言い換えてもいいでしょう。

 

アドラー心理学は実践が非常に難しいものです。

入門書である『嫌われる勇気』の続編である本作は、「共同体感覚」「自立」そして「愛」などをテーマに、アドラー心理学をより深く理解、実践する助けとなる一冊となっています。

 
物語の中でも、教師という職につきアドラーの考えを実践した青年が「アドラーは机上の空論だ!」と、前作以上にキレッキレです。
『嫌われる勇気』でアドラー心理学をある程度理解し、実践し、つまづくという、読者とリンクした「青年」という存在も、本書の魅力の一つですね。
 
そんな本書からいくつか、幸せになるための行動指針をご紹介します。
 

考えるべきは「現在」

一面には「悪いあの人」。もう一面には「かわいそうなわたし」と。
〔中略〕
家族や友人と語らうとき、相談事を持ちかけるとき、いま自分がなにを話しているのか自覚することは、なかなかむずかしいものです。
しかし、こうやって視覚化すると、けっきょくこのふたつしか語っていないことがよくわかります。
〔中略〕
われわれが語り合うべきは、まさにこの一点、「これからどうするか」なのです。
「悪いあの人」などいらない。「かわいそうなわたし」も必要ない。

 

自分が不幸だと感じているとき。
そんなときは中々前向きな気持ちを持てず、自分の不幸をついつい嘆いてしまうものですよね。
 
しかし、そんな時こそ前を向き、「これからどうするか」を考え、語り合うべきです。
 
「いま」は「過去」に規定されるものではないため、「過去」である「悪いあの人」「かわいそうなわたし」についていくら語り合っても、「いま」を変えることはできません
 

普通であることの勇気

おそらくそれは、「普通であることの勇気」が足りていないのでしょう。
ありのままでいいのです。
「特別」な存在にならずとも、優れていなくとも、あなたの居場所はそこにあります。
平凡なる自分を、「その他大勢」としての自分を受け入れましょう。
〔中略〕
「人と違うこと」に価値を置くのではなく、「わたしであること」に価値を置くのです。
それがほんとうの個性というものです。
「わたしであること」を認めず、他者と自分を引き比べ、その「違い」ばかり際立たせようとするのは、他者を欺き、自分に嘘をつく生き方に他なりません。

 

人は誰しも「特別」な存在ではありません。
 
人生で出会う、特別な人たちと自分を比較し、羨み、劣等感を感じ、「今の自分は本当の自分ではない」と自分に嘘をつく、そんな生き方は、幸せではありませんよね。
 
「特別」な存在でなくとも、「あなた」であるだけで価値があることです。
「普通であることの勇気」を持ち、他者と比較することをやめてみましょう。
 

あとがき

アドラー心理学を本当の意味で理解するには、今まで生きてきた時間の半分が必要になると言われています。
わたしでは、100ページ以上抜粋したとしても、伝えきることはできないでしょう。
それこそ、家族に、友人に、本書を読んで欲しいと思う理由の一つでもあります。
 
わたしたちが心の奥でもやもやと抱えているもの。
それを文章化し、ズバズバ切ってくれるアドラー心理学は、衝撃とともに、多くの道を見せてくれます。
 
読んだあなたがどう感じてもいい。
いっそ立ち読みでも良い。
是非読んでみて欲しい一冊です。
 
幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え